からだ・病気

作業療法士に聞いたゆっくり育つ子どもの『ひとりで食べる』食器・食具 

離乳食を進めるのは、保護者にとっては手間のかかる なかなか辛抱がいる育児ステップです。
しかも筋力弱めのダウン症のある子どもの場合、始めるのもゆっくり、進むのもゆっくり。
「いつになったら…(溜め息)」ですよね…。

けれど、その半年~1年(場合によっては1年半?)の苦労はお子さんの人生全般に渡って影響するので、やっぱり焦らず無理せずステップアップするしかないと思います。

うん。実際、摂食指導で細かくゆっくり進めたおかげで、長男はダウン症のある子にしては、よく噛む子どもに育ちました。滑舌もまぁ、(ダウンにしては)わかりやすいと人に言われます。思春期になって急激に太る、ということもありませんでした。

ということで、これから離乳食時期を迎えるお母さん・お父さんには大変だけど、やっぱりお子さんの発達に合わせた離乳食のステップアップを目指していただきたいな、と思います。

効果的に進めるために離乳食食器は発達に合わせたものを選ぼう

離乳食食器は可愛いデザインがいろいろあって、どれにするか悩むのは楽しいひと時でもありますよね。
実は高齢出産で初めての子ども!ってことで力が入っちゃって、長男にはボーンチャイナなんかの食器セットを購入した私。 残念ながら、ダウン症のある子どもにとっては使いづらく、改めて「自分で食べやすい=食べるスキルを身につけるための」食器を買い直す羽目になりました。

スネイリーママ

ボーンチャイナは後から出番が来ました!


ということで、長男が児童発達支援センターでお世話になった、そしてスネイリーズの風呂敷でもアドバイスを頂いた作業療法士、サワコ先生に以前教えていただいた離乳時期の子どもの食具を選ぶポイントをシェアしますね。

グー握り(回内握り)の頃の食器は立ち上がりがあるものがGood!

グー握りも、最初の頃は手のひらが上向き、そのうち下向きの握り方になります。
その時期に使う食器は、立ち上がりがあるものでスプーンを滑らせていくと自然に盛れる形が便利です。
この頃は、まだ右手と左手が別々の動作をすることは難しいので器を支えるということができなくて当たり前。なので、器に沿ってスプーンを滑らせるだけでも食べ物をすくうことができる形は重要なサポートになります。

また、反対側の手を添えることができるようになったら、耳付き(持ち手付き)の食器が「手を添える」という動作を促してくれます。

サワコ先生が教えてくださった食器は、深さも角度がついているタイプでしたが最近はないのかな?見つけられませんでした。

最近では吸盤でテーブルに固定できる器がたくさん出てきているので、更に安定するので子どもにとっても使いやすく便利です。

それにしても、息子のときとは大違い、色々な種類が増えていて羨ましい。(シリコン製はどのくらいの柔らかさなのかによって使い勝手が違ってくるのかも…?)

ユニバーサル食器の三信加工
https://www.sanshin-kako.co.jp/products/universal/

グー握り(回内にぎり)をサポートするカトラリー

グー握りの頃はまだ手首もうまく使えないので、スプーンを握ったまま口元に持ってきたときに自然に口元に向かえる形が便利です。

波型フォークは我が家の場合、うどんとか麺類に有効でしたが、うちが使っていたリッチェルでは今はもう販売していないのかな…?見当たらなかったです。(今でもおやつに使ったりしているのに残念)

こちらのスプーンはお子さんの発達に合わせて角度を変えられるのでいくつかの種類を買い揃えるより便利かもしれませんね。

手の使い方の変遷

手・指の発達と離乳食は連動しています

離乳食の初期段階では、まだ上手に手指を使えない時。
手づかみ食べから始まって、発達に合わせた食具を揃えることで上手に次のステップに移行を促し食べる意欲を育てることができます。

親にとってはなかなか進まない離乳食のステップアップは気持ちが滅入ることもあるかもしれません。でも、この1年~1年半が将来に渡って影響してくることは間違いがないので、親御さんにはゆったりと(ある意味諦めて?)発達に合わせた食事を心がけてほしいな、と思います。

それが結局、誤嚥による事故や将来の肥満、発語などあらゆる部分に影響してくるので。

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