夏休みが終わったら学校決めが佳境の時期ですね。
私の住む地域では、小学校も中学校も学校公開は年2回。
春と秋のそれぞれ1週間、学校を訪問して普段の様子を見学することができます。
ダウン症を持つ子どもの就学先として特別支援学校や特別支援学級・普通級と、いくつかの選択肢がありますが、長男の就学先(特別支援学級)を決めるまで行ったこと、基準にした点などを記します。
小学校の見学は年少のうちから3年かけて判断するのがオススメ
早過ぎるように感じますが、実際には(私の住む地域では)学校の見学ができる時期は春と秋の年2回各1週間ずつ、と時期が限られているので見学できる回数としては6回しかない、とも言えます。
0歳から通っていた児童発達支援センターの先生からの助言もあり、年少からゆるっと見学をはじめました。
- 年少―なるべくいろいろな小学校を見る(通える範囲以外ものぞいてみる)
- 年中―ある程度の目星をつけて見学
- 年長―春は最終的に絞った学校(1~2校)へ、秋は本命へ
次項から詳しく記していきますね!
年少さんのときは、なるべく多くの小学校をさらっと見学
これは、学校(支援学級・支援学校)とはどのようなことをどのように学ぶのか、児童はどのように一日過ごすのか、学校によってどの程度の差異があるかのリサーチのためです。
我が家は第一子だったので、そもそも今の学校って?というところから始まりました。
時間が許せば、なるべく多くの学校を見るのがお勧めです。
教師によって、また、構成する児童のタイプによって、クラスの雰囲気や授業の進め方が様々なことがわかると思います。
この時様々な学校のタイプを見ることで、我が子のための学校選びの判断の基準が生まれて来るのもたくさん見学するメリットです。
年中さんでは重点校の説明会にも顔を出してみる
ある程度絞って自宅から通える範囲(2~3校)を重点的に見ますが、特に気になる学校も行きます。
また、時間が合えば、説明会にも参加してみます。
説明会に出るメリットは、まだ1年余裕があるので客観的に聞けること。
そして、説明会後の質疑応答などで就学直前(年長さん)の保護者の意見なども聞くことができること。(自分ではまだ実感していない問題点などに気づくことができます。)
学校によって一週間の教科の数が違うのに気づきましたよ。
年長さんでは複数日見学して教科や実技のバランスを見る
実際に希望する(したい)学校へ行き、公開期間中できれば複数日行って時間割のいろいろな授業を見ます。
教科ならそのグループ分けの仕方、実技(その他の授業―体育とか音楽)なら児童のレベルの差をどう全体授業で対応しているか、などに注目。
可能ならば担任とお話してみる。(見学に来る保護者への対応の仕方で、担任の学級運営の方針がわかることもあります)
秋は希望校。(もちろんまだ迷っている場合もあるでしょうけれど)
説明会では、自分の子どもが入学したと想定して、起こりうる疑問点について質問できればします。(あまり不利になりそうなことは言わない方がいいと思いますが)
学校公開中に何回行けばいい?行く時間帯は?
年少の時…学校ごとの違いを同じ教科で見てみる
年2回、1週間ずつの学校公開期間のシチュエーションでの話となりますが、ひとつの季節で1~3校、それぞれ1回ずつ。通えない遠方の学校も参考のために見に行きました。
予め時間割が分かる場合は、同じ教科(例えば算数)の授業に合わせて見学しました。
先生によって、また児童の障がいの程度や種類によってもいろいろですが、学べるものは多くありました。
学校によって「支援級の扱い」に差があることに気づきました。
年中の時…学校を絞って気になる授業を重点的に
年少の時にある程度自分の中に基準が生まれてくるので、通える範囲、通わせたい学校に絞って見学。
時間が許す限り、時間割の気になる授業を重点的に見学し、学校ごとの方針や特徴を見ました。
主任教諭の考え方で授業の進め方も結構違います。
ゆる~い感じの教室運営だったり、成果主義の厳し目の先生だったり。
自分の子どもにあう指導方法はどうだろうか、なども考えながら見学しました。
休み時間の過ごし方も学校によって違いがあります。支援学級が完全孤立のところもあれば、休み時間は合同で遊ぶ(インクルージョン)のところなどいろいろでした。
また、説明会に出てみたら(年中なので傍観者的な立ち位置なので気楽です)、まさかの校長が差別的な(見下した)発言をする学校も。その学校は、支援級の先生もこころなしか「仕方ないから受け持っている」感が強かったです。
管理職次第で残念な学校にも…。
年長では限定校へ複数日通い詰め。2・3時間目を狙う。
実際に希望する(したい)学校へ行き、学校公開中できれば1週間の内複数日を見学。
時間割のいろいろな授業を見ました。
春は2校ぐらいに絞って。秋は本命校にほぼ毎日行っていました。
- 2時間目から参加して長休みを有効活用
- 時間割をチェックして力を学級運営の方向性を確認
2時間目には到着していたいのは、2時間目と3時間目の間には長休み(20分休み)があるからです。
この時間、公開中の場合学校によっては先生が保護者との話に時間を割いてくださったりします。
この時間に、心配事や疑問点などを聞いてみることができる、という訳です。
但し、あまり突っ込んだ話はしない方が得策でしょう。
通常級と違い、時間割は学校によって時間配分は様々なのでざっくり控えておくと後々比較する基準となります。
実際の授業は学校行事などもあり、流動的で時間割通りに進むわけではありませんが、例えば、算数が週3・4日のところもあれば2日のところもあります。
また、生活総合の時間を多く取り、児童の自立、身の回りの生活力向上に力を入れている学校もあります。
体育を多くとり、体力作り(もしくは授業に集中させるため)の学校もあります。
時間割を見ると、学級運営でどこに力を入れて児童を伸ばそうとしているかがわかります。
他にも、休み時間の過ごし方で、学校中における支援学級の置かれている位置関係や先生方の児童に対する姿勢などが垣間見れます。
息子が通った学校では先生は休むまもなく児童と鬼ごっこしてくださっていました。
まとめ
- 学校見学は年少からがおすすめ
- 通うつもりがない学校も判断基準を明確にするために見学してみる
- 年中で説明会に参加してみると客観的な発見が。
- 見学時間は2時間目から3時間目に合わせて長休み時間も見学してみる
- 複数校の時間割をチェックしてみると運営方針がわかる
これから学校を選ぼうと思っている方の判断基準の参考になれば幸いです。