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第3回ダウン症候群口腔ケアフォーラム レポート(3)座位の大切さと食具について

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間が空いてしまいましたが、口腔ケアフォーラムのレポートの続きです。

「誤嚥」「丸呑み」というと咀嚼など口周りの問題だと思いがちですが、食事の姿勢なども大きな影響があるそうです。

スネイリーママ

上手に食べられない原因に「姿勢」が潜んでいるんですって!

~あらためて座位の大切さと食具の操作について~

児童発達支援センター うめだ・あけぼの学園 作業療法士 加藤 碧先生

”食べる”ということ

”食べる”ということを身体的な方向=動作から見ると、以下の3つの動作から成り立っています。

  • 噛む
  • 食具を使う
  • 座る

作業療法士の立場から「すわる」ということ、そして「食具を使う」ということについてお話がありました。

”座る”ということ

椅子の高さ

  • 股関節・膝関節・足関節が直角となる高さ
  • 足底が床につくこと⇒骨盤~体幹が安定

机の高さ

  • 方を床方向に下ろし、肘を直角に曲げた高さ
  • 前腕を机上に乗せる⇒肩~顎関節が安定

試してみてください

  • 思いっきり猫背になる
  • 背もたれにダラ~ンと持たれる
  • バランスボールに座る(足が床につかない)

この姿勢でスプーン操作をしてみましょう!

食具の持ち方

  1. 手づかみ
  2. 回内握り
  3. 3点持ち
①手づかみ
  • 手を口に持っていくという”自分で食べる”という動きに気づき学習しています。
  • 様々な手の形や使い方の経験を積んで、動きを洗練させていきます。

手づかみ食べは食べ物を投げたり、机で潰したりと遊んでいるように見えますが、食べ物の形や硬さを学んでいる段階です。

②回内握り
  • 動きの調節は方の動きがメイン。そのため、こぼさずに救ったり救う量を調節したりすることが難しいです。

慣れてくると、親指、人差し指、中指の3指を中心にして食具の柄を持ったり、柄の先端をつまんで持つことがあります。こぼすことは減ってきますが、すくう量を調整することは難しいです。

③3点持ち
  • 親指、人差し指、中指でスプーンを持てるようになります。
  • 3点持ちは鉛筆を持つ持ち方に近く手首と指の動きが出てきます。

手首と指の動きが出てくると、すくう量の調整ができるようになります。

④箸
  • 3点持ちが上達してきて親指・人差し指・中指で物をつまんだり放したりするときに、薬指と小指を曲げたままで操作ができるようになると箸を使えるようになります。

3点持ちが不得手な段階で箸を持つと、握り箸や独特の癖が身に付きやすいです。

まとめ

「誤嚥」や「丸呑み」習慣を防ぐためには、発達に合わせた食形態で食べさせるだけではなく、食事時の姿勢もとても大事なことがわかりました。

姿勢によって、手や肩がうまく動かせず、その結果食べづらくて丸呑みになってしまう…意外と見逃している部分かもしれませんね。

長男が小さかった頃も療育センターで牛乳パックで作る補助椅子を習ったりしました。
我が家では大人まで使えるというハイチェア(座面と足台?がずらせるやつ)を使っていたので、座面の横幅が結構あるのと背もたれに隙間があるため、ウレタンフォームのお風呂用マットを使って作りました。
腰幅にピッタリ合うように作ることで背筋が伸び体幹が安定します。

お風呂マット1枚で「幅広肘掛け付き」のベビーチェアに変身できました。お風呂用マットはクッション性もあり意外とおすすめです(作るのは骨が折れますが)

摂食指導のときにも活躍!
いろいろなタイプの練習箸が入れられるカトラリーケースはスネイリーズにあります♫

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